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2007年12月 1日 (土)

アップル子宮捻転

分娩予定が11月25日の2産目を迎える「アップル」。お腹の子はF1です。

予定を過ぎても産む気配が無く、いつ産むのかな、と気にかけだしていたら、今日の午前中、「今日中に産むかな?」と思えるような感じになりました。

(アップルの去年のお産の記事はこちら)

気にしながら日中の作業(電牧回収)をしつつ、待ちます。

夕方の作業に取り掛かる17時、父が「子宮捻転だ」と。僕も確認してみたら、産道の先がねじれて、赤ちゃんが出てこれない様子。

これは、自分たちの手ではどう対処もできないので、獣医を急患で呼ぶことに。

しばらくして、獣医の方に診てもらうと、やはり子宮捻転。しかも重度のほうになるらしい・・・

大変な事態です。重度の捻転となると、母牛を強制的に寝転がせ、体を転がし、ねじれをもとに戻すという対処になる、と聞いていました。

母牛は、強制的に転がすことに抵抗するので、大掛かりな作業になります。

、、、と、思ってロープやもくしなど、準備をしていたら、獣医の方が、産道に手を入れつつ、子宮捻転を治すための棒(金属の棒の先にU字状の叉がついている)を入れて使っています。

「これでうまくいけば捻転が治りますよ」ということで、おぉぉ~と感心しつつ、その作業をじっと見守りました。

僕は立っているアップルが寝ないように体に付いて尻尾を押さえ、父が棒を持ち、獣医の方が産道で状態を見ています。獣医の方の合図で、父が棒をねじれが治る方向へ回します。

産道の中で何が起こっているかは見えませんが、その指示から調整をする獣医の方の技術に、ただただ感心するばかりでした。

処置を始めて、20~30分ほどで、なんと捻転が治りました!一気に羊水が流れ出し、アップルが立った状態のまま、お腹の子牛の前足にロープをつなぎ、皆で引っ張り、お産を介助し、産まれました!

、、、しかし、子牛の様子が悪い。羊水を飲んで詰まっているのか、一回「ゲホッ」っとしたが、そのまま脱力。

子牛のお腹を柵にかけ、頭を逆さにして詰まっているものを出そうとさせたが、少しは動いていた耳や鼻や足は次第に動かなくなり、、、助かりませんでした。

それでも、獣医の方の適切な捻転の処置のおかげで、アップルの母体の負荷も少なく、問題なく健康です。

我が家での子宮捻転は数年ぶりとのこと。牛を飼えば多かれ少なかれ、このような不幸な事故が起こりうることですが、今回のことを反省し、事故の人為的な要因をなくせられるよう、今後に反映させたいと思います。

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コメント

そうか…子牛は助からなかったのね…。
残念だけど、お母さんが問題なかったのが、せめてもの救いですね。
本当に、おつかれさまでした。
さっき、ここの記事をざっと見ていたら、ちょうど1年くらい前に始めてコメントしたときも、難産の話でした。
そして、牧場ではこんな大変なこともあるんだなぁ…と、思ったものでした。
そのころは私も北海道にいたんだなぁ。

投稿: ヨーコ | 2007年12月 2日 (日) 22:29

ヨーコさん

子牛は悔やまれますが、母牛は本当に救われました。改めて獣医の方の腕に感謝です。
そぉかぁ、もう1年にもなるんですね。
僕はそんなに昔に感じませんけど、ヨーコさんは実習中でしたね。
そして、1年たった今もこうしてブログを見てくれていること、嬉しいですね(^^)

投稿: ケンゴ | 2007年12月 2日 (日) 23:21

お久しぶりです。
うちは牧場開設以来すでに4頭も子宮捻転をやっています。
無繋留分娩にすれば減るらしいのですが、施設の関係上なかなかできません。
子宮捻転を直す器具なんてあるんですね。
始めて知りました。
こちらの獣医さんも使ってくれたら、転がさずにすむかもしれないのに、と思います。

投稿: カウベル | 2007年12月 3日 (月) 13:49

カウベルさん

こちらではお久しぶりです。いつもブログ見ています(^^)
やっぱり繋ぎだと捻転の可能性が上がるんですね。
今回のアップルは、繋ぎ状態での分娩で、寝起きがちょっと苦しそうだったんです。原因はそれでしょう、、、うちも施設の都合なので、何とかしたいのですが。

今回使用した器具、僕も親も初めて見たものでした。
詳しくはわからないですが、これで捻転が治るのは、メリットが大きいと思います。

投稿: ケンゴ | 2007年12月 5日 (水) 09:52

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